TOEFLに合格して海外の大学や大学院に留学をしたいと考えている皆さん、あなたは今どのような方法で勉強していますか?
TOEFLのテストに頻出する英単語を単語学習用のテキストを使って丸暗記する。TOEFLの実践問題が載っている問題集を買って実際に問題を解く。TOEFL対策コースがある塾や予備校に通う、あるいは通信講座を受けるなど、その方法はさまざまですよね?
実際、「リーディング」・「ライティング」・「リスニング」・「スピーキング」という総合的な英語力が求められるTOEFLを完全攻略するには、かなりの努力が必要です。
ただし、単語学習用のテキストや問題集の選び方、もしくは塾や予備校の当たり外れで英語力の身に付き方に大きな差が出ることもあれば、問題集には載っていない効果的な勉強方法もあるはず。
そこで、ここではアメリカ、ロサンゼルスの語学学校において、現在TOEFLの授業を実際に受講中の現役LA留学生である私が、実際に受講している授業の内容から効果的な勉強法をいくつかご紹介します。
これは私自身が実際にTOEFLの攻略法を勉強する中で、「なるほど、これはいい!」と思ったり、「確かに、これを続ければ英語力アップ間違いなし!」と心から実感したものばかり。
何しろアメリカ、ロサンゼルスの語学学校において、現在進行形で受けている授業の内容からご紹介するものですから、実にリアル!かつ、お得な情報です。
TOEFL攻略を目指す皆さんはぜひご一読いただいて、英語力のレベルアップにお役立てくださいね!
- 英単語用テキストは、「例文」が載っているものを選ぶのがオススメ!
- リーディングの練習問題を解くときのとっておきのコツ
- 「TED talks」を活用して「リスニング力」を磨く
- ワールドワイドなニュースをサマライズして「リーディング力」をアップ!
- まとめ
英単語用テキストは、「例文」が載っているものを選ぶのがオススメ!
日本語で書かれた英単語用のテキストというと、単語とその意味だけが書かれ、それがズラ〜っと羅列されているものがほとんどですよね?
こういうパターンの単語用テキストの場合、とにかくザザザザーッと頭の中に無理やり詰め込むようにして覚えるしかありません。いわゆる丸暗記というヤツです。
ある程度、馴染みのある、つまりこれまでに一度は覚えたことがある、あるいは見たことがある単語をもう一度おさらいして再確認する、というような場合であれば、これはこれで便利とも言えます。
でも、見たことも聞いたこともない「はじめまして」の単語たちをこの方法で覚えようとすると、自分ではしっかりと覚えたつもりでいても、あふれんばかりに詰め込まれたその単語たちは、こともなげに記憶から抹消されてしまいます。
例えば2、3歩、歩いた拍子に、ボロボロボロっと脳からこぼれ落ちるがごとく、いとも簡単に……です(笑)。
そんな残念なことにならないようオススメしたいのが、しっかりと英単語を覚えられて、しかも忘れにくい英単語用テキストを選ぶこと。
では、それはどのようなテキストなのかといえば、ズバリ!「単語と一緒に、その単語を使った例文が載っているもの」を選ぶことです。できれば、少なくとも2~3例は紹介されているものがいいですね。
例文の中で、その単語がどのような使い方をされているのかがきちんと理解できると同時に、文章として頭の中に記憶されることで、単体の単語として覚えるよりも忘れにくくなりますよ!
ちなみに、現在私が通う語学学校のTOEFLの授業で使われている単語用のテキストがこちら。

Advancing Vocabulary Skills: Short Version
- 作者: Sherrie L. Nist
- 出版社/メーカー: Townsend Pr
- 発売日: 2009/08/25
- メディア: ペーパーバック
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このテキストの場合、一つのChapterに10個の単語が載っていて、それをセットで覚えるというページ構成になっています。
また、それぞれの単語が含まれる例文のほか、練習問題としてそれぞれの単語を用いて答える穴埋め問題が掲載されています。
穴埋め問題には短文から長文まで3つのパターンがあり、長文問題では10個の単語をすべて使って意味の通る文章にすることで、その単語の意味や使い方を再確認できる内容になっています。
ちなみに内容はもちろん、すべて英語です。「英語で英語を覚える」という感覚ですが、TOEFLの担当教師いわく、「英語には英語でしか説明できない感覚があるから、単語の意味を覚える(メモする)時は、母国語ではなく英語で覚える(メモする)べき」とのこと。
確かに、日々英語を勉強していると、時として「う~ん、これはちょっと日本語では説明しづらいな。感覚値で覚えるしかないな」というような単語に出会うのも事実。
そういった点からも、やはり単語を覚えるには、例文とともにその使い方を学びながら覚えるのがベストだと思います。
私が使っている写真のテキストはあくまでも一例ですが、せっかくの努力を無駄にしないためにも、まずは良いテキスト選びから始めてみましょう。
リーディングの練習問題を解くときのとっておきのコツ
1 きちんと時間を計って問題を解く
皆さんはテキストを使ってTOEFLのリーディング問題を解く場合、きちんと時間を計っていますか?
これ、基本中の基本です。問題を解く際の時間感覚を身につけるためにも、絶対にやってくださいね!
ちなみに、私が受けているTOEFLの授業では、リーディングの練習問題を解く前に担当教師が必ず2タイマーを20分にセットして、彼の「You may bigin!」という掛け声とともに、生徒たちがいっせいに問題を解き始めるということを毎日のようにやっています。
なかなかに緊張感のある方法ですが、この緊張感こそがテストの雰囲気に慣れたり、時間配分を覚えたりするのには効果的と言えるでしょう。
2 スキミングよりも「心の中でしっかりと音読すること」が大切
通常、TOEFLのリーディング問題を解く場合、スキミング(skimming)という、「一つ一つの単語を細かく読み込むのではなく、キーワードなどの重要な情報だけをピックアップするために、ざっくりと文章を読むこと」が推奨されます。
ただし、この方法ではうまく文章全体の意味を理解することができなかったり時間が足りなくなってしまう人の場合は、パラグラフ(段落)ごとの最初と最後の文章だけをしっかりと読み込むことによって、そのパラグラフに描かれているだいたいの内容が理解できるとも言われています。
とはいえ、これは通常、パラグラフの最初と最後の文章にそのだいたいのコンセプトが示されている「場合が多い」という一般論に基づいた方法。
ですから、長いパラグラフの場合には、その中間の文章に出題されている問題にかかわる内容が書かれていることもあるなど、この方法では機能しない可能性もゼロではありません。
そこで私がオススメしたいのが、スキミングよりも「心の中で文章をしっかりと音読すること」。
これは現在、私が受講しているTOEFLの授業を担当する教師直伝の方法なのですが、私の場合は実にこの方法がマッチしました!
「心の中で文章をしっかりと音読する」というのは、「心の中で声を出している感覚で、大げさなくらいの抑揚をつけながら文章を読み進める」という感覚です。
とはいえ、一つ一つの単語を細かく理解しようとする必要はありません。それなりのスピードが必要なことも事実です。
でも、この方法だと、「大げさなくらいの抑揚をつけて(心の中とはいえ)声に出して読むことによって、意識しないうちに、文章のポイントになる箇所が記憶に残ってくれる効果がある」のです。
私の場合、スキミングだと、「急いでキーポイントを拾わなければ!」という思いが先走って集中できず、かえって文章を何度も読み返すことが多くなるなど、気ばかり焦って逆に時間をロスしていました。
でもこの方法に切り替えてから、わからない単語があって読み飛ばす箇所があったとしても、文章全体の概略はむしろスキミングするよりも一度読んだだけで掴めるようになりました。
また、「心の中での大げさな音読」のおかげで、それなり細かな言葉の記憶までが残るので、問題の答えを探す手間も省けたりするんです。
スキミングか、心の中での大げさな音読か?実際に機能する方法は人それぞれかもしれません。
どちらも試してみることで、自分に合う方法を見つけてみてくださいね。
「TED talks」を活用して「リスニング力」を磨く
みなさん、「TED talks」をご存知ですか?
これはTED(Technology Entertainment Design)と呼ばれるニューヨークに本部を置く団体が、広める価値があると判断したアイディアをプレゼンテーションイベントを開催・オンラインでシェアすることにより、世界に発信するものです。
私が受講するTOEFLのクラスでは、時としてこの「TED talks」を視聴することで、授業の一環として役立てています。
その方法は、
①生徒一人ひとりが自分の興味があるプレゼンテーションを選び、各自で視聴
②視聴したプレゼンテーションの内容を英文で要約(5〜6文目安)
③要約した内容を他の生徒たちの前でプレゼンテーションする
というもの。
私が受けている授業では、50分以内に①~③のすべてを行うため、視聴する「TED talks」は5分前後のものが良いとされています。
「TED talks」を視聴して、その意味を理解するという点においては、リスニングのスキルを。また、その内容を英文に要約することではライティングのスキルを。
さらに、プレゼンテーションを行うことでは、スピーキングのスキルをそれぞれブラッシュアップすることを目的としています。
この勉強方法、個人でも充分に成り立ちますよね!
ちなみに、「TED talks」は上記のサイトからの視聴が可能です。字幕は英語・日本語のどちらも選べるので、プレゼンテーションの内容を正確に把握できているかどうかを自分自身でチェックすることができます。
要約した内容のプレゼンテーションは、たとえ自分一人でも、きちんと声に出して正しい発音を意識しながら行えば、充分スピーキングの練習になるはずです!
ワールドワイドなニュースをサマライズして「リーディング力」をアップ!
やはりこれも、私が現在、LAの語学学校で受講している授業内容の一つです。
その方法とは、英語圏において発行されている世界の主要新聞や、英文でのニュースが掲載されている各国の主要サイトの中から自分の興味を引く記事を選び、サマライズ(要約)。その内容をその他の生徒たちの前でプレゼンテーションするというもの。
「TED talks」が主にリスニングのスキルアップに役立つのに対し、こちらはリーディング力のアップに役立ちます。
また同時に、内容をサマライズ(要約)することでライティング能力を、さらにプレゼンテーションすることではスピーキングのスキルアップを助けます。
私が現在受けている授業では、以下のニュースサイト
のほか、
などが推奨されています。
なお、プレゼンテーションの練習に関しては「TED talks」を視聴する際と同様に、たとえ一人で行う場合でも、正しくクリアな発音のチェックやスピーキングそのものの練習として効果があるはずです。
まとめ
以上、覚えやすく忘れにくい単語帳の選び方や、教科書には載っていないTOEFL勉強法など、いくつかの角度からのTOEFL攻略方法をご紹介しました。
いずれも現在、LAの語学学校のTOEFLの授業で実際に使われている教科書や行なわれている勉強方法など、現役留学生である私がお金を払って買っている「LIVE」情報を無料でシェアしていますから、コレ、かなりのお得情報だと思います。
しかも、ひと口にLAの語学学校と言っても正直そのレベルはピンキリですが、私が通う学校は、USCやUCLAなどの有名校に入学できるレベルのTOEFLスコアを獲得する生徒をたちを続々と輩出しています。
TOEFL攻略を目指す皆さんは、テキストで練習問題を解くだけでなく、ぜひご紹介した内容の勉強方法を取り入れて、夢を実現させてくださいね。